中島町の祭り
夏祭り
夏祭りは、鉦太鼓、神輿に続き、奉燈(ほうとう)と呼ばれるキリコが町中を練り歩く祭りで、主なものは、豊川地区の『六保(ろっぽう)のおすずみ』、釶打地区の『釶打のおすずみ』があります。
中でも釶打のおすずみは、能登でも珍しくなったロウソクを使った祭りで、火が揺らめきながら祭り唄「やんさこ」とともに練り歩くさまは、大変幻想的です。
秋祭り
秋祭りは主に9月に行われます。中島町で一番祭りの盛んな時期で、毎日の様に鉦太鼓の音が聞こえてきます。
寄合祭りは、熊木・中島・西岸地区のお熊甲祭り(おくまかぶとまつり)』、豊川地区の『六保祭(ろっぽうさい)』、釶打地区の『新宮祭(しんぐうさい)』、笠師地区の『かさしさい(かさしさい)』があります。
中でも9月20日に開催される『熊甲二十日祭りの枠旗行事』は別名お熊甲(おくまかぶと)祭りと呼ばれ、七尾市で一番目に国指定重要無形民俗文化財に指定され、19の末社が集まる大きい祭りです。
秋祭りは、先導役の猿田彦、鉦太鼓、神輿に続き、枠旗(わくばた)と呼ばれる真紅の大旗が付いた枠が練り歩く大変勇壮な祭りです。
枠旗はおおきいもので高さ20mを超えるものもあり、地域の担ぎ手が「オイサ、オイサァ」、「イヤサカサー」などの掛け声とともに差し上げを行う様は、見る人の心も奮い起こすものがあります。
見どころは、沢山ありますが中でもお熊甲祭りの『島田くずし』と呼ばれる枠旗を横倒しにする技や、六保祭の中心の枠だけ担ぎあげる技は圧巻の一言です。
また、秋祭りでちょっと変わったものとして塩津のおすずみ(塩津かがり火恋祭り)があります。唐島神社と日面神社の男女の神様が、海上でひと時の逢瀬を楽しまれる祭りで、舟に神輿と鉦太鼓を乗せ、蓮の葉を使った沢山の灯明を流しながら道案内として進み、両神が出会いを果たします。
暗闇に浮かび上がる蓮の火の道案内が、大変美しい幻想的な祭りです。